DHTができるまで 主な男性ホルモンにテストステロンがありますが、テストステロン自体に髪の毛を脱毛させる作用はありません。 頭皮(毛包)と前立腺に存在する5αリダクターゼという酵素が、テストステロンをより強力な男性ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)に変換し、 このDHTが薄毛、男性型脱毛症(AGA)の原因となるのです。
DHTの作用 DHTは、テストステロンよりもホルモン活性が5〜数10倍も強い男性ホルモンで、毛乳頭のレセプター(受容体)と結合すると、毛母細胞の活動を低下させます。 これによって、本来は4〜5年でなくてはならないヘアサイクルが早められ、髪の毛は充分に成長する前に抜けてしまい、ヘアサイクルを経るたびにだんだん細くなって、頭皮が透けて見えるようになります。 さらに、毛母細胞の活動が低下すると、体は「毛母細胞に栄養は必要ない」と判断し、頭皮への血流が低下します。 つまり、DHTの生成→毛母細胞の活動低下→ハゲ、というまさに負のスパイラルが巻き起こってしまうのです。